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恩田・丹波楽農日記(4)

土の上にも三年
 農薬を使わない、化学肥料はやらない有機農法だと言っていたら、古い友人から有機農法より今は自然農法が注目されているとの便りと川口由一さんの本が送られてきた。

s-DSC_恩田120412.jpg読んでみると、耕さない、草を引かない、肥料はあまりやらないとある。なんだ、私のやっていることではないか。そういえば何年か前に川口さんの『妙なる畑に立ちて』を読んだことを思い出した。自然農法のハウツー本ではなく精神論的な記述の多いものだった。三重県の赤目で農塾を開いておられて、若い人たちに人気がある。
 丹波に通って四年、土作り三年と考えていたがそんなに甘くは無いようだ。まだまだ満足な作物が出来る土にはなっていない。神戸からせっせと枯葉を運び、EMぼかしを入れているが、団粒構造にはなっていない。ミミズは大量に発生しているが、これを餌にするモグラが我が物顔に走り回っているようだ。あまり悪いことはしないが、そのトンネルを野鼠が占領しているのか、ジャガイモやさつま芋など片っ端からかじられてしまう。モグラ取り器も買っているが棚であくびをしている。鼠にかじられても気にしないくらいの作物を作ろうと覚悟する。
 

成績が良いもの・悪いもの
 成績が良いものとそうでもないものがある。よくできるのが豆類で、黒豆や大豆、えんどうやそら豆だ。小豆やインゲンは木があまり立派にならないので期待するほどには取れない。瓜類もよくできる。まっか(まくわ瓜)が今年は百二十個も取れた。ほのかな甘さがなつかしい、アイスクリームにもしたが上品な味がすばらしい。西瓜はこだまスイカを作っている。きゅうりは地這きゅうりを作っている。一週間たつとジャンボきゅうりになってしまうが、それでも柔らかくておいしい。かぼちゃは投っておいてもよくできると気を遣わないのでへそを曲げているのか成績はよくない。
 年による出来不出来があるのが夏野菜のトマト、ナス、ピーマンである。トマトはスペインのように「トマト投げ」をして道が赤く染まるほど作ろうと意気込むが果たせない。なす、ピーマンは原因がよく掴めないが、ジャガイモ、ナス、トマト、ピーマンはいずれも「ナス科」で、それぞれ作地を毎年移動しているが、「ナス科」同士の干渉があるのかも知れない。苗は自宅のベランダ温室で育てているが苗の出来が影響しているのかも知れない。春の温度が低く、なかなか生えなかった覚えもある。種はF1でなく自家採取のものや在来種の種を使っているので、この程度でよしとすべきなのか頭を悩ます。

三年目にやっと収穫できたアスパラガスとこんにゃく
 出来の悪いのが菜類である。白菜は秋の彼岸前に苗を育てたものは網の目のごとく虫に食われる。遅く蒔いたのは結球しないで青菜で食べている。水菜、みぶ菜、ほうれん草、菊菜も満足なものが出来ない。大根やかぶら、人参、とうもろこしもぱっとしない。これらはいずれも肥料喰いの作物なので栄養分が不足しているからだと思う。肥料を多くすると、アブラムシにやられるので野菜の葉の顔色をうかがいながらやっている。やがてこれらのぱっとしない野菜が当たり前になってきて、肥料の効いた立派な野菜を見ると、なんだか気味悪くさえ思える。
 アスパラガスとこんにゃくは三年目にやっと収穫できた。小さいこんにゃく芋が里芋にまぎれこみ、煮物にしてひどい目に会った。アクなのか、口中に刺激が走り舌がしびれて何日か口がゆがんだ苦い経験をした。子どもの頃に食べたピリッとした粒の残る「からし」をつけておでんを食べたいと、三池からし菜、黄からし菜、茶からし菜と毎年品種を探してきたが納得できていない。小麦、大麦も麦茶にする。これからそばも作りたいと思う。    
 

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